プロテオグリカン すこやか

プロテオグリカンとは、人や動物、魚の肌や軟骨を構成する成分のひとつです。
例えば軟骨は、約70％が水分で、次にⅡ型コラーゲン、３番目にプロテオグリカンの順で多くを占めています。

プロテオグリカンを具体的にいえば、ひも状の長いタンパク質(コアたんぱく質)に、コンドロイチンを中心とする糖の鎖(グルコサミノグリカン)がブラシ状に複数ぶら下がった複合体の軟骨成分です。

図のように、プロテオグリカンは、コンドロイチンやヒアルロン酸などを一つのまとまりとして働かせる作用を持つ、大きくて複雑な構造体なのです。

ヒアルロン酸は優れた保水力で知られており、1グラム6リットルもの水を保持できますが、プロテオグリカンは、そのヒアルロン酸の130倍もの蓄水力を持っています！正常な軟骨は、60～80％を水分が占めています。

プロテオグリカンはヒアルロン酸やコラーゲンを生産し隙間を埋め、弾力を与える重要な役割をもっています。また、EGF(上皮細胞増殖因子)様作用もあり、老化する肌をスムーズに整えます。

プロテオグリカンは、軟骨で３番めに多く重要であるのに、他のヒアルロン酸やコラーゲン、コンドロイチンはよく知られているのに、今まで利用されてきませんでした。
プロテオグリカンは、ヒアルロン酸やコンドロイチンと比べて複雑な構成であったため、取り出しにくかったのです。

しかし、弘前大学を始めとした研究チームが1998年、低コストでの抽出に成功。

平成23年には、未利用資源から抽出したプロテオグリカンを利用した新産業の創出として、内閣府が主催する産官学連携功労者表彰において農林水産大臣賞を受賞。
また、平成25年には、青森県のプロテオグリカン活用事業が、文科省、経産省の下部組織である、全国イノベーション推進機関ネットワークの「イノベーションネットアワード2013」にて、最高賞となる文部科学大臣賞を受賞しました。

ダブル大臣賞を受賞するほど大注目の、優れた成分なのです。